OB・OGの声

幅広い分野の院生と学ぶ醍醐味

地域政策科学 第1期修了生 深見聡

2003年に新設された地域政策科学専攻。ここでの3年間は、まさに同級生や下級生(1期生なので先輩がいなかった)をはじめ学会等で知り合った他大学の院生たちとの切磋琢磨することの連続でした。プロジェクト研究は、自分の専門分野と一見無関係なテーマであったりしましたが、共同研究の機会がどうしても少なくなりがちな地方大学の院生にとって、貴重な時間だったと感じています。また、専門分野が人文社会科学の広範にわたるので、ものの多様な見方に触れる機会も多いのも本専攻の特色の1つといえます。

私が本専攻に入学してまずは、修士論文を全国学会誌に投稿しました。査読つき論文が複数なければ学位取得はほぼ不可能ですから、年に最低1本の投稿を自らに課し、博士論文の全体構成と対比しながら計画的に研究成果を重ねることを心がけました。もちろん、専攻で刊行している『地域政策科学研究』にも1年のうちから果敢に挑戦されることを強くお勧めします。

また、全国学会に積極的に参加しましょう。専門を同じくする学外の先生方や院生と知りあえることは、大きな励みにもなります。

2006年の修了後、2008年10月に長崎大学に就職するまでの間は、大学や専門学校の非常勤講師をしながら、求職活動と論文発表を欠かさずおこないました。確かに、大学等の研究職は少子化などの影響で狭き門になっています。しかし、外的要因で自らの志を変えてしまうのは、あまりにももったいない。私は、JREC-IN(研究者人材データベース)のホームページから公募情報を入手し、応募可能なものには片っ端から書類を出し続けました。2年のときから本格的に応募をはじめたものの、いまの職場に内定を得るまで、約80の公募に応じ続けました。それらをとおして、研究業績書の書き方や、最終面接でのパワーポイントの作り方などを学べたという側面もあります。

私は研究職を目指していましたが、同級生には現職の社会人(公務員・民間企業・起業家など)から修士課程から進学の現役生まで年齢層も幅広く、将来について考える機会も多くもらうことができたと思っています。

OBの1人として、学究を深める醍醐味にあふれている地域政策科学専攻への入学をお勧めします。

深見聡  第1期入学・修了生。1975年、鹿児島市生まれ。1998年、鹿児島大学理学部地学科卒業。2003年、同大学院教育学研究科修士課程修了。鹿児島国際大学・鹿児島大学非常勤講師などを経て2008年より長崎大学環境科学部准教授。主著に、『観光とまちづくり-地域を活かす新しい視点-』(共編著、古今書院、2010年)、『地域環境政策』(共著、ミネルヴァ書房、2012年)。専門は、観光学、環境・地理教育論。