研究科長挨拶

人文社会科学研究科長   高津 孝

大学院と学部はどう違うのですか。それは「研究」という側面の有無の違いになります。大学院が「研究科」という名称を持つのも、研究という点が大学院の中心に存在するからです。では、研究科とは何か、というと、特定の分野について深く追究していく過程を指します。我々の人文社会科学研究科では、特に、人文科学、社会科学という分野の研究を行っています。

 研究は誰にでも可能なものです。しかし、長い歴史を有する学問分野では研究の蓄積があり、一定の知識を身につけていないとなかなか研究というレベルに到達することは困難です。そのために大学院という制度があり、研究をするための基礎的トレーニングを行っています。

 しかし、それは先生から一方的に知識を教授されることではありません。基本的知識は現在では誰にでも開かれていて、大学で、あるいは大学院で教授される知識のほとんどは入手可能になっています。では大学院の役割は何かというと、知識を実際に使いこなすトレーニングの場ということになります。大学の教員は、学生の皆さんより、少しだけ知識が多く、少しだけ多くの経験を重ねてきているにすぎません。未解決の問題は多く、探求されるべき課題は山積しています。大学の教員を導き手に、皆さんの好奇心を、探究心を推進力として、新しい研究の道を共に切り開いていきましょう。