長島町・出水市合宿研修(前編)

今年で4回目となる合宿研修の目的地は、出水郡長島町と出水市野田町です。 行きのバス車内では、1年生のプロジェクト研究テーマと班分けが、指導教員から発表されました。 各班に与えられたテーマは、「超高齢社会と異世代協力」「地域の教育力と若者の職業観」です。 院生は、これらを意識しながら、合宿研修に参加することになります。 さあ、今回の合宿では、どのような出会いが待っているのでしょうか。
6月10日(土)午前9時10分、鹿児島大学を出発。参加者は、1年生9名、2年生2名、教職員3名の合計14名です。 長島町までは、約2時間。昭和49年に完成した黒瀬戸大橋(阿久根市-長島町間)を渡ると、赤土の大地が広がっています。まずは最初に立ち寄った「道の駅長島」にて、少し早めの昼食です。 道の駅長島での昼食

日本マンダリンセンターにて
腹ごしらえがすんだ後は、天草行きのフェリーが出港する蔵之元漁港に立ち寄り、見学。その後「日本マンダリンセンター」へ。温州ミカン発祥の地と言われる長島町。それにちなみ、平成5年に建設された施設です。

館内には温州ミカンをはじめ、柑橘類の説明が展示されており、1時間ほど見学しました。 また、ここには、「あづま造形美術展」に出展された作品も展示されています。「あずま造形美術展」は、旧東町で昭和60年から2年に1度開催されているイベントです。町民が自治公民館やPTA、学校などの団体ごとに作品を作り、発表します。 美術展の作品は日本マンダリンセンターだけでなく町内のあちこちに設置されており、バスの車窓からも幾つか確認することができました。 造形美術展作品

アワビの養殖場 日本マンダリンセンターを出発し、15時、本日の宿泊場所となる「鹿児島大学水産学部附属海洋資源環境教育研究センター東町ステーション」(以下「東町ステーション」)に到着。技官の加世堂氏、尾上氏のお二人が出迎えてくださいました。 この東町センターで鹿児島大学水産学部が研究を進めているブリ養殖やアワビ養殖について、加世堂氏より、1時間ほど説明を受けました。その後は、水産学部所有の船に乗って、養殖場の見学です。

水産学部では、ブリ養殖によって海洋環境が汚染される問題を、海藻の育成によって浄化し、さらにその海藻を餌にしてアワビの養殖を行う研究を行っています。 今回見学させていただいた養殖場では、1メートル四方の網のなかに、約330匹のアワビが養殖されているそうです。一つの養殖場には、網が約50個ほど設置されていました。 今回は特別に船から下りて、養殖の様子を近くで見せていただくことができました。プラスティックの樋を利用した養殖用の板には、たくさんのアワビが張り付いていました。院生たちはたいへん興味をもった様子で、養殖場の漁師の方にもお話を伺っていました。 養殖中のアワビ

夕食 見学を終え東町センターに戻り、夕食を取りました。今回は水産学部の研究施設での宿泊ということで、明日の朝食まで、食事は自炊です。 男性の参加者が多かったのですが、全員が協力しててきぱきと準備をすすめました。 また、先ほど見学した養殖場で、院生がアワビとナマコを漁師さんに格安で譲っていただいたので、さっそく刺身と網焼きにしました。 思いもかけず美味しい海の幸が加わり、一日の行程を振り返りながら、たいへんにぎやかな夕食となりました。

悪天候が心配されましたが、結局雨は降らず、無事に一日目を終了することができました。 同じ鹿児島大学といっても、水産学部の研究を文科系の院生たちが見学する機会は滅多にないので、養殖場の見学は院生たちにとって特に興味深い体験となったようです。 〔プロジェクト第13回へ続く〕 >>研修報告のページに戻る
2009/11/27