薩摩川内市下甑島合宿研修(前編)

今年もプロジェクト研究合宿研修の季節がやってきました。2007年度の目的地は、薩摩川内市下甑島です。合宿に際して薩摩川内市市役所企画政策部の古川英利様、中島啓介様にご協力いただき、それぞれの研修地にて非常に貴重なお話をお伺いすることができました。 研修の様子を、美しい下甑島の風景と併せてご覧になって下さい。
6月30日、合宿初日の鹿児島市はあいにくの空模様となってしまいましたが、乗船を終え、島に降り立つ頃には天気はすっかり回復していました。一行はさっそくバスに乗り込み、最初の目的地へと出発です。 当日は、甑島漁業協同組合副組合長の中野淳様を中心に、漁業協同組合職員の方、そして薩摩川内市市役所鹿島支所の方々から鹿島町の漁業の現状についてお話を伺いました。


疑応答の際には、島を離れる若者が多く後継者がほとんどいないという現状、磯焼けや藻場の減少など環境の悪化という問題についてもお話を伺いました。また、意見交換の際には新鮮なキビナゴをご馳走になりました。魚のあまりのおいしさに学生は驚きを隠せない様子でした。

再びバスに乗り込んだ一行は、次の研修地への道中、鹿島断崖を見学しました。6月下旬の島内には至る所にユリが自生おり、私達の目を楽しませてくれます。山中でも、あちこちで薄いオレンジの花が顔をのぞかせ、バスの車内では歓声があがり、しきりにフラッシュがたかれていました。

次に一行が向かったのは内川内地区です。地区は、緑豊かな山間に位置しており、周辺には小さく区切られた段々畑が広がっています。 お話によると、協議会の方々は一度地区を離れた後、再び故郷の内川内地区に戻られた方がほとんどだそうです。過疎化、高齢化が進む地区ですが、充実した日々を過ごされている地域の方々の活気溢れる笑顔が非常に印象的でした。

コミュニティを後にした一行は島の観光名所ナポレオン岩を見学しました。 その後、初日最後の研修地こしき海洋深層水株式会社利活用センターへ向かい、常務取締役の柏木智文様、工場長の福元久志様、そして従業員の方にお話を伺いました。

休日にお邪魔させていただいたにもかかわらず、予定していた時間を押して、企業の現状や今後の課題、そして、一消費者としての学生からの素朴な疑問などにもお答えいただきました。水の味と機能を生かした商品PRや、搬送コストを抑えた新商品の開発などについて熱心に耳を傾け意見を交わす学生の姿には、地域の発展への期待を強く感じました。

合宿初日は3ヵ所の研修地を巡り、非常に盛りだくさんの一日となりました。一口に下甑島といっても、海岸部、山間部などそれぞれの地区によって全く異なる表情を見せ、抱える問題も様々です。また、明日の手打地区の研修地と比較することで、離島という環境がもたらす課題について、更に理解を深められるのではないでしょうか。 〔プロジェクト第16回へ続く〕 >>研修報告のページに戻る
2009/11/27