第11回プロジェクト研究報告会

平成26年2月15日(土)に行われた「第11回プロジェクト研究報告会」の模様をお伝えします。

今年度は、本専攻始まって以来、初めて外国人だけによる発表会となりました。

1年生2名に先輩の2年生2名が加わり、「コミュニティと文化の再構築~変化・マージナル・地域力」という大きなテーマのもと、成果をそれぞれ発表しました。

4名の院生はこのテーマに対し、奄美フィールド、伊佐市フィールド、内モンゴルフィールドとそれぞれの地域社会のテーマを各自掘り下げて、その結果、実に普遍的な報告内容がまとまりました。

1年の院生が少なかったこともあり、2年生が普段の授業から1年生をサポートし、これまで指導教員に頼っていた司会も院生が行い、当日は郡元・奄美会場とも院生中心の運営になりました。

また、3回目となるSkypeを用いた鹿児島大学と奄美会場をつなぐ“ダブル会場・同時中継”も安定的に運営できたようです。


 

 

会場の様子 発表者4名の報告のタイトルは以下の通りです。

 

・  地域婦人会とジェンダー―奄美大島大和村大棚集落を事例として―

・  モンゴル民族の婚礼儀礼―内モンゴル自治区通遼市ホルチン左翼中期の事例を中心に―

・  花なき花見の展開から、花ある花見の創出へ―鹿児島県伊佐市平出水向江集落の事例をめぐって―

・  変貌する奄美大島のカトリック教会と地域社会を巡って

 

 

 

 


 

 

 

10月から始まったプロジェクト研究ですが、発表者の4名の皆さんは、各自で色々な場所へ赴き、インタビューや調査を行うなど、積極的にフィールドワークに取り組んできました。

 

また、授業の中でも何度か中間発表を行い、先生方や先輩からのアドバイスをもとに、発表内容を修正してきました。

今回は新たな試みとして、発表後にパネルディスカッションを行いました。

郡元会場・奄美会場にそれぞれゲストコメンテーターをお招きし、研究報告の内容を精査し議論するものです。

ディスカッションでは、かなり深い意見交換も行われました。郡元会場から奄美会場へ、奄美会場から郡元会場への質問や意見も飛び交い、ダブル会場の意義が感じられるシーンとなりました。

本番中には、先生方から「学問を追究するに値する姿勢や資質を求める」叱咤激励、厳しいコメントも頂きました。

研究者の卵として今後の成長が期待されます。


郡元会場での発表の様子

 

 

 


 

 

 

奄美会場での発表の様子 ダブル会場中継では、広角指向マイクで音声を受け、大きなトラブルもなく、無事に発表を聞くことができました。奄美会場に来られていた地元の方からのご質問には、皆はっとさせられることも。

 

「地域への協力は、皆が積極的にやっているわけではない。日本人は決められたら協力するが本心からではない。自己犠牲の上に協力している。そこで男性と女性では、どちらが自己犠牲心が強いと思うか。」

初老の地域の方の学術的な鋭い切り口のご質問に、報告者も頭を抱えるシーンでした。

時には笑いも交えながら、終始和やかな雰囲気で意見交換会を終え、全てのプログラムが終了いたしました。

 

 

 


 

 

 

報告会後は、先生方、院生で恒例の懇親会が行われました。

 

ここでもお互いの感想を話し合ったり、先生方からご助言をいただいたり大いに盛り上がりました。

こうして無事、平成25年度のプロジェクト研究報告会が終了いたしました。

専攻長・桑原先生のご挨拶の言葉をお借りしますと、「日本社会に入ってきた留学生たちが日本の地域社会をどう描いていくか興味深い」ところですが、それを学問的に深めていくために、とても貴重な発表会になったと思います。

この発表会での成果が、院生の皆さんの今後の研究に活かされることを大いに期待しています。

懇親会の様子

 

 

 


 

 

最後になりましたが、ご来場してくださった皆さまに重ねてお礼を申し上げます。

来年度のご来場を本専攻一同心よりお待ちしております。

文責:髙野哲也(地域政策科学専攻・島嶼政策コース2年)

2014/03/12