第4回プロジェクト研究報告会

2007年2月17日(土)、鹿児島大学稲盛会館で、第4回プロジェクト研究報告会が開催されました。 普段は1年生2年生がそれぞれに分かれて授業を進めていますが、院生たちは報告会に向けて、計3回の合同打ち合わせとリハーサルを行ってきました。指導教員はもちろん、院生同士でも報告の仕方などについて意見交換を行い、どうしたら一般の方々にも分かりやすくおもしろい報告ができるのか、試行錯誤してきました。
報告会の前日には、時間のとれる院生たちが中心となって夕刻から会場の稲盛会館の設営を行いました。なかには、会場設営の終了後に全員が集まり、深夜まで最後のリハーサルを行った班もあったようです。 「博士後期課程の大学院生として、来場者の皆様を前に恥ずかしい報告はできない」と、院生たちの報告会にかける意欲は半端なものではありません。 当日の最終打ち合わせ

受付
報告会当日。院生は11時に集合し、設営の仕上げや報告集とプログラムの袋詰め作業に取りかかります。それぞれに作業を進め、1時間ほどで全ての準備を終えると、全員がホールに集合です。ここで、1年生の植村さんが中心となって、全体の進行や役割分担について確認しました。 その後12時15分からは、各班に分かれ、プロジェクターを使用して最後の報告練習となりました。一班につき30分と短時間のリハーサルですが、本番を意識してか、力が入っていたようです。

この日、朝から小雨の降る空模様は、受付開始の14時30分になってもいっこうに明るくなる気配がありません。院生たちは「この天候のなか、どれくらいの方々が参加してくださるのだろうか」と心配そうな様子です。 そんな院生たちの不安をよそに、予定通り15時に報告会が始まりました。会場には、調査の際にお世話になった方々にもおいでいただいています。20分間の報告は、院生たちにとって真剣勝負です。 <各班の発表タイトル> (1) 市町村合併後の農村振興 -甲突源流“八重”の挑戦- 市町村合併後の農村振興」班 (2) 地域の教育力と若者の職業観 -鹿大生からみえるもの- 「地域の教育力と若者の職業観」班 (3) 鹿児島が育んだ国際化活動の先駆け -女性が担った“からいも交流”- 鹿児島における国際化と多文化」班 (4) 超高齢社会と異世代協力 -体育大会からみた壮年層主導の異世代協力の必要性- 「超高齢社会と異世代協力」班 プレゼンテーション

意見交換の場 今回の報告会のなかで、留学生3名が報告者として壇上にあがったことは、特筆に値する出来事だと思います。これまで留学生はどちらかというと裏方に回ることが多かったのですが、今回は表舞台に立ち、それぞれが立派に役割を果たしました。ある日本人学生に話を聞くと、当日まで留学生の発表者と一緒になって発音や間の取り方などの練習を行ってきたとのことでした。留学生と日本人学生の協力があってはじめて為し得た成果だと言えます。

全班の報告が終わると、「意見交換の場」として質疑応答を行いました。そこでは、「地域の問題に対して大学院生の視点から解決策の提案があるのかと期待してきたのに、あまり示されなかったので残念に思った」とのご意見がありました。 このご意見を受けて、木部人文社会科学研究科長からは「専門外のグループ研究にあたることを逃げ道にして、中途半端な報告をしてはいけない。院生がそれぞれに研究のプロとしての意識を持って、地域からの期待に応えられるようなプロジェクト研究を創り上げてほしい」と、院生たちへ激励の言葉をいただきました。 院生たちは、各々の専門分野研究とプロジェクト研究との両立方法と、地域に求められる新たな視点からの提言の導き方について、深く考えさせられているようでした。 懇親会


今回、鹿児島大学の大学生が地域の研究に取り組んでいるということが、世間にどういった印象を与えているのか痛感しました。厳しいご指摘を受けたのも、博士後期課程の院生の研究が、それだけ沢山の方々に期待されている証なのだと思います。こうした地域からの率直なご意見を伺える機会として、「意見交換の場」が大きな意味を持っているのでしょう。 なお、今回の来場者は59名と、結果から言えば昨年度を大きく下回りましたが、有難いことに前回の報告会に参加していただいた方から何件か「今回もぜひ参加したい」との問い合わせをいただきました。ご来場くださった皆様に、心より御礼申し上げます。 本当に少しずつではありますが、ここ数年のうちに、私たちの活動が認知され、また評価されつつあるように思います。私たちは、来年も、2月中旬にプロジェクト研究報告会を開催する予定です。いつか毎年2月には私たちの報告会を皆さんに思い出していただけるようになりたい、そんな大きな希望を持ちながら、今後も真摯に研究に取り組んでいきたいと思います。

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2009/11/27